“落語界の高嶋ちさ子”三遊亭あら馬が難病、結婚、セクハラ、艶噺を語る「私、落語家にしては綺麗なんで(笑)」

「下ネタや艶噺も大好きです」

――前座修業は厳しいと聞きますが、金銭面の苦労などはどうですか?

あら馬「お嬢なんで。なんて(笑)。正直、前座のときの方が仕事はあるし、目上の方が奢るシステムの芸人界。金銭面は苦労はありませんでしたね。二ツ目の今は、病気、PTAの講演会のお話などもいただけますし。
また、私の場合は結婚、出産など一通り済ませてきた変わり種芸人で、私よりも先輩方が年下の後輩に苦労したのでは? 大師匠からのセクハラだって、『こんな私にも!?』と思える。『若い若い』と言われると、気持ちも若返りますよ(笑)」

――モテを楽しんでいる部分もある? 

あら馬「この年齢でチヤホヤされるのはうれしいじゃないですか。セクハラはありがたい。よく見ればイイ女なんで(笑)」

――自分で言っちゃうんですね!?
 
あら馬「誰も言ってくれないから自分で言うしかない」

――下ネタや艶噺も平気ですか?

あら馬「はい、大好きです。間男が出てくる噺とか、よくかけていました。ただ、最近は高座でやるのを控えています。ある師匠に言われたんです。『(お前は)綺麗だから、生々しすぎる。プロとしてやっていくなら、そういう噺はやめなさい』って」

――そこまで自分で言うのは気持ちいい。

あら馬「ちなみに私、顔がちょっと似ていることもあって“落語界の高嶋ちさ子”と呼ばれてるんですよ」

――なるほど、納得です。その美貌を生かしてモデルもされてるわけですね?

あら馬「そうなんです。『GLOW』(宝島社)というファッション誌で、何を血迷ったか私は一期生として専属の読者モデルをしています。私以外にも放送作家さんやフラワーコーディネーターさんもいて、いろんな職業の人を集めたかったみたいですね。私、落語家にしては綺麗なんで(笑)」  

三遊亭あら馬(さんゆうてい・あらま)

1977年5月14日生まれ。鹿児島県出身。鹿児島大学工学部卒業。落語芸術協会所属。オフィシャルブログ『ママのち落語ときどき闘病』。9月21日より新宿末廣亭夜席に出演。