森永卓郎が自民党総裁選を分析!“ザイム真理教”の全面支援で「コバホーク総理」で決まりか

一番乗りの出馬は財務省信者らの支援があったから!?

自民党総裁選でも、同じことが起きると私は考えている。高市早苗氏は、安倍晋三元総理が残した反財務省の遺伝子を受け継いでいるから許さない。小泉進次郎氏は、反財務省的になるリスクが、わずかだが残っている。

だから、財務省が全面的に支援するのは、小林鷹之前経済安全保障大臣の一択になるだろう。
 
小林鷹之氏は元財務官僚だから、そもそもザイム真理教との親和性が高い。また、彼の財政政策に関する過去の発言をみると、まさにザイム真理教の教義、すなわち「財政破綻を防ぐために、国民が相応の負担をしなければ、日本がもたない」という財政緊縮路線のものばかりだ。

さらに、自民党内のザイム真理教信者たちは、すでに小林鷹之支持で動き始めている。若手の小林氏が一番乗りで推薦人20人を集めたのも、彼らのサポートがあったからだろう。

小林総理が誕生すると何が起きるのかと言えば、財務省完全管理内閣の誕生だ。すでに日本政府は借金を資産が上回り、世界一の財政健全性を確保しているというのに、社会保障カット、増税・増負担の路線が強化されるのだ。

国民は若くてイケメンで、頭のよい新総理の誕生に熱狂するだろう。だが、その先にはとてつもない重税国家が待ち受けているのだ。