SNSに流れてきた動画で男性恐怖症に…彼氏と別れて内定も辞退した女子大学院生の崩壊劇~生活や人生を脅かすネット恐怖症(4)~

画像はAIで生成したイメージ
先のパリ五輪では、ボクシングでトランス女性と対戦した女性選手が試合開始から1分もたたないうちに棄権したという一幕があり、世界中で物議を醸した。

女性選手が、初っ端にトランス女性からくらったパンチに「身の危険を感じた」ことが棄権した理由だったそうだが、女性というのは男性の暴力を本能的に恐れるのかもしれない。

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「じゃあ、私のこの状態も本能から来るものなんですかね?」と怪訝そうな表情を見せるのは大学院に通う岡田舞香さん(仮名・24歳)。舞香さんはXのタイムラインなどで、男性が女性に暴力を振るう動画の視聴を重ねるうちに男性恐怖症になってしまったという。

「最初に衝撃を受けたのは、確か路上でカップルが揉めてて、男性に殴られた女性がピクリとも動かなくなった動画でした。女性が倒れた時の鈍い音とか、人形のように地面に横たわる無機質な姿に言いようのない恐怖を覚えたんです」

その後もまるで「日常茶飯事である」とでも言うように、舞香さんは頻繁にDV動画と遭遇する。

「あえて探しているわけではありません。勝手にタイムラインで流れて来るんです。『イヤなら観なきゃいいだろう』と思われるかもしれないですけど、『この世界のどこかで女性が理不尽な暴力を受けているのをスルーしてしまっていいものだろうか?』と考えてしまう。『たとえ不快になるのが分かっていたとしても、私たち女性はこの現実を他人事のように捉えるのではなく、我が事として向き合うべきなのでは?』と考えてしまうんです」