社会

大阪マンション「女子大生殺害事件」自殺した容疑者が悩まされた“別の騒音”

(画像)Mix and Match Studio / shutterstock

「お母さん、助けて!」という悲鳴を残して、大阪府大東市のマンションで、私立大学4年生の吉岡桃七さん(21)が殺害された。

この事件で大阪府警は5月6日、同じマンションに住んでいたビルメンテナンス会社の社員・嘉本悟容疑者(48)を被疑者死亡のまま書類送検する方針であることが分かった。

事件があった4月28日、嘉本容疑者は自室のある2階ベランダから真上の3階ベランダへ、はしごをかけて登り、窓ガラスを割って部屋に侵入。吉岡さんを殺害した後、自室に戻って部屋に放火し、焼身自殺している。

「容疑者は自作の槍のような凶器などで彼女の背中を中心に数十カ所を切りつけ、バールで後頭部を殴って致命傷を負わせました。よほど深い恨みを抱いていたとみられます」(捜査関係者)

大学の同級生らのたまり場だった!?

吉岡さんは京都府京丹後市の出身。2018年に大阪産業大学に入学し、以降は被害に遭ったマンションの部屋に住んでいた。

「高校時代は新体操部に所属し、大学に入ってからはサッカー部のマネジャーとして活動していた吉岡さんは、美人で活発な女子大生だった。彼女のインスタグラムを見ると、この部屋は大学の同級生らのたまり場になっており、ベランダでバーベキューをしたり、たびたびパーティーを開催したり、青春を謳歌していたようです」(地元紙記者)

一方、嘉本容疑者はもともと府内の別の場所に住んでいたが、「道路族の騒音がうるさい」ことを理由に、このマンションへ引っ越してきたという。

〝別の騒音〟に悩まされた揚げ句、若者たちへの憎悪を抱き、その怒りが吉岡さんに向かってしまったのか。嘉本容疑者の自殺で、事件の真相は闇に葬られてしまった。

【画像】Mix and Match Studio / shutterstock

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