女性社員が着替えるロッカールームに“防犯カメラ”を設置「私物の遺失や盗難を確認するため」IT企業の呆れた言い分

画像はAIで生成したイメージ
街のいたるところで目にするようになった防犯カメラ。事件や事故の解決につながることも多く、その存在意義は誰もが認めるところだが、「防犯」を名目とした“盗撮”が問題になった会社がある。

都内在住の永井美和子さん(仮名・27歳)の勤める某IT関連会社では5年以上前から社内の各フロアに防犯カメラが取り付けられたそうだが、居眠りをしたり、スマホをいじっていた社員がリアルタイムで注意を受けるようになり、「これは実質監視カメラでは?」と社員から反感の声が上がったという。

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「モニターは社長室にあって、随時確認することができるんです。パソコンにかじりついていた社員が『業務に関係のないサイトを閲覧していた』と指摘されたこともあり、そこまで監視されちゃうんだと驚きました」

さすがにこれは行き過ぎではないかと思われるが、さらに永井さんを驚かせたのはロッカールームにもカメラが設置されたことだった。

「『私物の遺失や盗難を確認するため』という名目でした。女性用のロッカールームは着替えもする場所ですので、当然『盗撮じゃないか!』という抗議の声が上がったんですが『別に裸になるわけじゃないし、下着でうろついたりもしないだろう?』というのが会社側の言い分でした」

これには女子社員全員が猛反発。ストライキを起こすなどしたため、ロッカールームの隅に「更衣用」のパーテーションが立てられたという。

「といっても、パーテーションに囲まれているのは一畳程度の狭いスペースです。着替えのタイミングはみんな一緒なので、いつもギュウギュウで身動きもとれない状態でした。下着姿で身体を密着させながら着替えることに抵抗がある人は、朝は他の人が来る前に出勤し、帰りは他の人が着替え終わるまで待ってましたね。そのうち、開き直ってロッカー扉の陰で着替える人も出てきました」