社員旅行で“混浴”強要…多様性をはき違えた男性社長の「セクハラ地獄」を30代女性社員が証言

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最近では仕事とプライベートを区別するためか「会社の飲み会」や「社員旅行」などが廃止傾向にあるというが、社員同士のコミュニケーションの場がなくなってしまうのはやはり残念な気がしなくもない。

そんな令和の時代にあっても「親睦や慰労を目的とした社員旅行」を毎年行っている会社がある。それが北関東にある某食品会社だ。

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「地元では老舗と呼ばれています。いわゆる同族企業ですが、お給料も悪くないし、福利厚生もしっかりしています」

こう話すのは、入社10年目で“自称・お局”の野川あゆみさん(仮名・33歳)。

同社は働きやすいアットホームな社風で、世間では批判されがちな社員旅行も社員全員が「毎年楽しみにしていた」そうだが、一昨年の社員旅行の際、あゆみさんを含め、女性社員全員が「いますぐここから逃げ出したい」と思ったほどの衝撃的な体験をしたという。

なんと、男性社員たちとの「混浴」を命じられたというのだ。

「コロナウイルスの感染拡大で中止になっていたので、2年ぶりの社員旅行でした。それまで泊まっていた大きな観光ホテルではなく、こじんまりとした温泉旅館だったのですが、全館貸し切りで料理もおいしいということで、ワクワクしながら参加したんです」

旅行当日は宿に到着し、各自が部屋に荷物を置くと宴会場に集合するよう言われたという。

「何かイベントでもやるのかな?」とあゆみさんたちは胸を躍らせたが、そこで社長(70代)から伝えられたのが「夕飯前に社員全員で温泉に入ります」との指示だった。

「最初は同じ時間帯に入浴しろってことかなと思ったんですが、全員が露天風呂で混浴すると知って絶句しました。社長いわく『これからは多様性の時代なので、LGBT(性的小数者)の社員にも配慮して、性別に関係なく親睦を深められるようにしたい』ということでした」