巨人「築地スタジアム」本拠地移転に暗雲 女子サッカーW杯誘致へ


なでしこジャパンは、キャプテンの熊谷紗希がローマ、司令塔の長谷川唯がマンチェスター・シティーなど、ほとんどがリバプール、チェルシー、フェイエノールトといった欧州各国の名門クラブでプレー。パリ五輪後は、さらに海外へ飛び立つ選手が増えそうだ。 

女子のW杯は、1991年中国大会に始まり、前回2023年オーストラリア&ニュージーランド大会が9回目。日本は全大会に出場し、2011年ドイツ大会では、決勝戦でアメリカ相手に劇的な同点ゴールを決め、澤穂希がMVPと得点王に。日本は男女を含めてアジア初のW杯チャンピオンに輝いた。 

「2035年大会招致の準備を進めている」 

次回の2027年女子W杯にはブラジルとベルギー、オランダ、ドイツの3国連合が立候補し、今年5月の国際サッカー連盟(FIFA)の総会でブラジルに決定した。 

2031年大会は、これから立候補国を募るが、日本は女子W杯を1度も開催しておらず、出馬すれば当選の可能性が高い。 

「日本サッカー協会の宮本恒靖会長も『2031年女子W杯の招致を目指す』と意気込んでいる。ただ、その後に築地スタジアム建設の話が持ち上がり、完成が2032年度だと。状況が大きく変わり、現在は2035年大会招致の準備を進めている」(前出・スポーツ庁関係者) 

当初、予定した2031年大会はベルギー、オランダ、ドイツ3国の再挑戦が予想される。日本はこの3国に恩を売る形で譲り、次の大会の日本招致を鉄板とする戦略だという。