「第2次朝鮮戦争」開戦秒読み 米韓日VS中露朝、全面衝突の恐れも



 北の“汚物風船”は化学兵器奇襲の実験!? 


北朝鮮は、5月末から断続的に紙くずなどを入れた“汚物風船”を韓国各地に飛ばしているが、これもバカげた単なる嫌がらせと甘く見るのは危険だ。

「韓国では『北朝鮮が生物・化学兵器の運搬手段として、その性能や効果をテストしたのではないか』とする見方も出ています」(同)

実際、北朝鮮外交官出身の脱北者・太永浩氏は、6月4日のラジオ番組でこう指摘している。

「北朝鮮は2日に、3500個に15トンのゴミを入れて飛ばしたと主張しているが、実際に韓国に落下した風船は1000個余りで、中身は15トンのうち何トンだったかというデータを得ているはず。また、北風に乗って韓国のどの地域まで届くかも検証したはず」

韓国紙の記者が言う。

「第2次朝鮮戦争が開戦となれば、北朝鮮軍は初期に、風船などによる化学兵器も集中的に使用。韓国軍の壊滅と首都圏および後方地域への奇襲、混乱を狙っています」北朝鮮軍は、こうした奇襲は夜間に効果を最大限にできると判断しているようだ。「サリン2トンを散布すればソウルのような人口密集地で約25万人の死傷者が発生すると分析しています。また、保有する生物兵器用の物資は炭疽菌、天然痘、コレラ、ペスト、ボツリヌス毒素など13種類で、有事には10日以内に培養して使用できるとしているのです」

これまで北朝鮮による生物・化学兵器の運搬手段は、ミサイルや航空機、ドローン、特殊作戦部隊などが想定されていたが、韓国は今回の騒ぎで「大型風船」という古来からのツールの威力を見せつけられた格好だ。

第2次朝鮮戦争はいつ発火するか予断を許さない。それに露中が加勢し、第3次世界大戦に突入することだけは、なんとしても避けなければならない。

「週刊実話」2024年7月11日号より