小池百合子 蓮舫 (C)週刊実話Web 
小池百合子 蓮舫 (C)週刊実話Web 

“小池vs蓮舫”都知事選がヤクルトの監督人事に飛び火「神宮球場建て替え」を巡って両陣営が丁々発止


神宮球場と秩父宮ラグビー場の位置を入れ替えて新築するなどの再開発計画で、総事業費は約3490億円。補助金などの公的な資金に頼らず、全額を「保留床処分金(高層ビル建設で新たに生まれるフロアの活用収益)で賄う」としていることから期待が高まった。


新神宮球場には大型ホテルが併設され、38階と40階の高層ビルも建つ。球場の完成は2031年、再開発の総完了は2036年の予定。工事は昨年3月に始まっているが、はかどってはいない。


その理由は周辺住民や環境団体が、神宮球場周辺の樹木伐採(743本)に抗議しているからだ。


「風致地区における伐採は法令で厳しく制限されている」「美しい杜にビジネス優先で高層ビルが建てば、景観が悪化する」などと訴え、都に認可の取り消しを求めている。

蓮舫氏が狙う「小池都政リセット」

そんな声を取り込み、リベラル派の蓮舫氏は「小池都政リセット」の旗色を鮮明にし、7月の知事選で審判を仰ぐ考え。

小池知事は知事選で、樹木伐採が争点化されることを想定し、事業者側に伐採の先送りを暗に要請しているという。しかし、蓮舫氏が当選すれば、都の条例違反などで認可を取り消すことは可能だ。


「それを懸念しているのがヤクルトです。計画見直しだけでも新球場完成が数年遅れる。新球場建設を撤回し、現球場を改修して使用となれば、一度は消えた本拠地の一時移転も再燃する。なんとしても現職の小池氏に勝ってほしい、というのが球団の本音でしょう」(スポーツ紙記者)


もっとも、都知事選では現職が敗れた例はない。3選を目指す小池氏は難敵に違いないが、蓮舫陣営には強力な応援団がいる。


樹木伐採に反対する世界的な音楽家の坂本龍一氏(2023年3月に死去)、サザンオールスターズの桑田佳祐氏、日米の野球に詳しい作家のロバート・ホワイティング氏などの著名人だ。