香川照之、市川猿之助 (C)週刊実話Web
香川照之、市川猿之助 (C)週刊実話Web

香川照之vs市川猿之助 一家心中事件から1年…澤瀉屋の複雑な「血縁関係」を巡って泥仕合


看板役者を失った澤瀉屋は大混乱となり、事件後は猿之助が出演予定だった複数の舞台が、軒並み公演中止となった。


そんな中で強行した東京・明治座公演で猿之助の代役を見事に務め上げたのが、香川の長男の五代目市川團子である。


これによって市川團子が、次代の澤瀉屋のリーダー候補に躍り出ることになる。父親である香川も今年3月の読売新聞のインタビューで「彼(團子)の精神には“猿翁を継ぐ”という意思が内蔵されている。澤瀉屋は團子が継げばいいんで、最初からそう決まっている」と語っていた。


つまり、香川は「團子こそ澤瀉屋の正当な後継者」と明言したのだ。

澤瀉屋宗家をめぐる因縁は新たな泥沼の展開に

「猿之助が不在となった今の澤瀉屋では年齢的にも人気面でも中車が中心になり、團子を盛り立てていく形になるでしょう。香川は歌舞伎界入りした際、猿翁と共同代表でキシノ・オフィスを設立し、猿翁さんと同居していました。これも将来的に澤瀉屋を牛耳る目的だったともっぱらです」(芸能ジャーナリスト)

香川が澤瀉屋で発言力を持つようになるにつれ、藤間氏の心中は穏やかではなかったはずだ。


「香川にとって藤間氏は、父親を奪った紫さんの長男。一方、藤間氏にとって香川は継父の実子です。藤間氏に香川への対抗意識があることは想像に難くありません」(前出・ジャーナリスト)


その後、猿翁と香川は仲たがいをして猿翁が家を出ている。喧嘩の原因は猿翁が大切にしていた藤間紫ゆかりの品を香川が捨てようとしたためだが、これも藤間氏と香川の関係をこじらせたとみられている。


まるで歌舞伎の演目のように人間の業に満ちた澤瀉屋宗家をめぐる因縁は、新たな泥沼の展開を迎えることになりそうだ。