社会

自民党が官房機密費まで裏金化?安倍元首相“100万円私的流用”と“黒”を裏付ける告発の数々

「菅氏が総裁選出馬を表明する前日の2020年9月1日、空になっていた官房長官室の金庫に機密費9020万円が入金され、首相に就任した9月16日には残金4200万円になったことが報じられている。つまり、差額の4820万円が、総裁選期間中に使われたことになります。可能性ではあるものの、政権移行期で大した官房長官の公務はないし、総裁選に夢中だったのですから“実弾”として使われていても何ら不思議はない」(同)

実際、昨年11月には、“買収”のために機密費を使ったとうっかり漏らした石川県の馳浩知事がいる。

馳知事は昨年11月17日、東京オリンピックの招致活動において、開催都市投票権を持つIOC(国際オリンピック委員会)の委員に、機密費から贈答品を渡したと発言。しかし、この告白が物議を醸すと、その日のうちに「発言の内容は事実誤認があり、撤回した」と鬼のスピードで撤回した。

「異常な逃げ足の速さだったが、こんな撤回、誰が『そっか! 間違いだったんだね!』と真に受けたというのでしょう。『ヤバい秘密をうっかり漏らしてしまったので間違いだったということにしよう』と見るほかなく、お手本のような語るに落ちると言えます」(全国紙記者)

不正ざんまいの自民党 元官房長官も認めた買収の数々

こうして見るに、公開不要な機密費を使い、私的流用や買収が行われたことは黒に近いグレーと言えるだろう。実際、過去には政治評論家に機密費を配ったと暴露した元官房長官もいた。

「2010年4月19日、野中広務元官房長官が『NEWS23クロス』(TBS系)で、在任中の機密費の扱いを初めて暴露しました。内容は『評論家の方々に盆暮れにお届けする』『額までみんな(引き継ぎ帳に)書いてありました』『政治家から評論家になった人が、家を新築したから3000万円祝い金をくれと小渕(恵三)総理に電話してきたこともあった』などと衝撃的なもので、返還して来たのが田原総一朗氏のみだったとも。当時の世論には激震が走り、機密費という毒饅頭の存在が公然の秘密になりました」(前出・政治部記者)

5月12日の『日曜討論』(NHK)に出演した自民党・鈴木馨祐衆院議員は、機密費について「選挙目的で使うことはない。断言する」と言い切ったが、翌日出演の『報道1930』(BS-TBS)では「それ以上コメントしようがない」「それ以上、私も与党の立場で言いようがない」などとトーンダウンしている。

裏金問題で厳しい目が向けられる自民党だが、究極の裏金である機密費にもメスを入れるのは避けられそうにない。

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