石田ゆり子 (C)週刊実話Web
石田ゆり子 (C)週刊実話Web

『虎に翼』伊藤沙莉&石田ゆり子の“苦労人タッグ”に期待大 苦汁を舐めてきた2人が親子役を熱演


伊藤は千葉県千葉市の出身。沙莉は3人きょうだいの末っ子で、俊介、姉、沙莉の順番。幼少期は苦労の連続だったという。


「2歳の頃、父親が事業に失敗して両親は離婚。自宅を失い、一家はバラバラに。伯母の助けや、母親の牛乳配達などで何とか糊口をしのいだそうです」(同・芸能ライター)


幼稚園の卒園アルバムに「将来は女優さんになりたい」と書いた伊藤は2003年、ドラマ『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』(日本テレビ系)に出演。当時9歳で演技未経験ながら、身体が少女に若返ってしまった女性研究員という難しい役を見事に演じた。


すでに芸歴20年以上の〝ベテラン女優〟と言ってもいいだろう。


とはいえ、本人がトーク番組内で、「学校では〝売れない子役〟というあだ名がついていたんです」と告白したように、ブレイクするまでには時間を要した。

天海祐希の言葉で奮起

「クサらなかったのは、2005年のドラマ『女王の教室』(日本テレビ系)で共演した天海祐希さんからの励ましの言葉があったからだと自著の中で明かしています」(芸能レポーター)

天海は「端っこで踊ってるときでもお芝居をしてるときでも意外とね、見てくれてる人はいるのよ」と諭したという。


以後、片っ端から仕事を受けているうちに確かな演技力が評価され、幅広く活躍するようになった。しかし、2020年の主演映画『タイトル、拒絶』公開に際して、女優として感じてきた劣等感を明かしている。


彼女が演じる主人公が、人気者の女性を〝ウサギ〟に、そうではない自分を〝タヌキ〟に例えるシーンがあった。


それを踏まえ、伊藤は、「私もどっちかというと、タヌキの人生を歩んできたので、役に共感できました」と語ったのだ。


「芸能界は露骨な世界だと話していました。周囲の大人や男性たちは、かわいらしい〝ウサギ〟にチヤホヤし、地味なタヌキは、視界にさえ入れてもらえなかったと。だから、王道のヒロインはやってみたいけれど諦めていたと」(芸能ライター・小松立志氏)


そんな伊藤の母親役を演じているのが、石田ゆり子だ。