(画像)fifg/Shutterstock
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大谷翔平に“新たな逆風”の可能性 米当局が「1000億円節税」を国策捜査か


つまりIRSにとっては、節税策が、MLB選手を含む他のスポーツ選手に広く活用されるようになると、税収減という大打撃を受ける。そのため、見過ごせない問題であったことは容易に想像できるだろう。


ボウヤー氏への違法賭博の捜査は、FBIが行った元マイナーリーグ選手のウェイン・ニックス氏が関与する違法賭博事件の捜査が端緒になっているとされるが、この捜査にも実はIRSは関わっていた。


ニックス氏は捜査において、IRSに報告しなかった約150万ドルの収入があったことを認めているのだ。

「IRSが水原氏にターゲットを絞った可能性はある」

MLBや米国事情に詳しい関係者は「捜査の端緒はボウヤー氏の違法賭博かもしれないが、節税策に危機感を持ったIRSが、多数の顧客の中から水原氏にターゲットを絞った可能性はある」と指摘する。

水原氏個人のスキャンダルでとどまるのか。大谷がもし、違法賭博と知りながら借金を肩代わりし送金していたとすれば、法的な処罰を受ける可能性も出てくる。


IRSやFBIは、違法なスポーツ賭博に関与した水原氏への厳しい追及に加え、大谷周辺の資金の流れも捜査していくのは必至だ。


MLBも調査に着手したことを表明しており、真相究明に向けた動きが加速している。これも「もしトラ」の前哨戦か。