宮城野親方(元横綱・白鵬) (C)週刊実話Web
宮城野親方(元横綱・白鵬) (C)週刊実話Web

元横綱白鵬「相撲界追放」待ったナシ 大波乱の春場所“宮城野部屋騒動”最終盤へ


春場所の師匠代行に、高校教師の経験がある大島部屋付きの玉垣親方(元小結智乃花)を指名。初日2日前の3月8日には、一門会を開いて今後の対応を協議した。


そして春場所3日目、一門選出の次期理事候補の浅香山親方(元大関魁皇)が、そのときにまとめた幾つかの案を持って、協会首脳の1人である春日野理事(元関脇栃乃和歌)に接触している。


その案の一つが「力士たちは師匠が元関脇旭天鵬の大島部屋に、宮城野親方は伊勢ケ浜部屋に、部屋付きの間垣親方(元幕内石浦)も別の部屋に移籍する」というものだった。


伊勢ケ浜一門には、宮城野部屋以外に5つの部屋があるが、伊勢ケ浜部屋を除いて、いずれも小部屋。20人を超す大所帯の宮城野部屋勢をひとまとめにして引き受けるとなると、おのずと限定される。

大島親方は「引き受けていい」と了解したが…

大島部屋は、師匠が宮城野親方と同じモンゴル人で、現役時代から仲のよかったため、まさに打ってつけだった。最近は不仲説がささやかれているが、大島親方も「引き受けていい」といち早く了解している。

ところが、最有力視されたこの案は協会サイドからクレームがつき、差し戻された。師匠同士が親密、というところが引っかかったのだ。


「表面上、師匠と弟子がバラバラでも、あの2人のことだから、電話1本でどうにでもなる。弟子をあそこに預けては、宮城野親方の封じ込めにならないと判断したからですよ。協会サイドが今回、宮城野親方に厳しい処分を下したのは、我が物顔で自由奔放に振る舞った現役時代のしっぺ返しで、この際、徹底的に叩いて、将来、再び頭をもたげてくる芽を摘み取ることが目的ですから。少しでもその可能性があることは許さないんですよ」(関係者)


代わって浮上したのが、師弟そろって浅香山部屋移籍案だ。