ホシザメ 日本全国釣り行脚 (C)週刊実話
ホシザメ 日本全国釣り行脚 (C)週刊実話

【シログチ&ホシザメ】東京都港区/レインボーブリッジ下産「ヘッドライトで照らした足下に現れたのは…ホシザメでした」~日本全国☆釣り行脚

もしや本命と思いきや…

折りしも、潮は干潮直前。潮止まりの前後は、マコガレイの時合いの一つですから期待が持てます。そんな中、1本の竿にグッと抑え込むようなアタリが出ました。

そのまま合わせて巻き上げると、先ほどのシログチ以上の重量感です。「こ、これはついにやっちまったか…マコならデカいぞ」と胸の高鳴りを感じつつリールを巻き、ヘッドライトで照らした足下に現れたのは…ホシザメでした。


ホシザメ 日本全国釣り行脚 (C)週刊実話

そういえば、東京港湾部のカレイ釣りではこれも定番外道の一つでしたな。ガックリ。まあ、せっかくの獲物ですから玉網で確保し、血抜きを施し、先ほどのシログチと共に晩酌の肴に加えましょう。


ということでシログチは刺し身と焼き霜造り、ホシザメは刺し身と湯引きでいただきます。


日本全国釣り行脚 (C)週刊実話

〝グチ〟の呼び名で、練り製品の原料としてお馴染みのシログチ。鮮度落ちが早いものの、鮮度のよい状態での刺し身は極めて美味。炙りも皮目の香ばしさと白身の旨味が相まって抜群です。鮮度のよい状態で市場に流通することは少ない魚ゆえ、この刺し身が食べられるのは釣り人の特権とも言えます。


そしてホシザメ。クセのない淡泊な刺し身は、シログチと比べてしまうと物足りなさもありますが、湯引きはブリンブリンの食感で酢味噌を付けて食べると、これまた旨い肴です。


本命のカレイには会えませんでしたが、試しに竿を出してみた都心の公園。意外や楽しい時間となりました。
三橋雅彦(みつはしまさひこ) 子どもの頃から釣り好きで“釣り一筋”の青春時代をすごす。当然の如く魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。