宮城野親方(元横綱・白鵬) (C)週刊実話Web 
宮城野親方(元横綱・白鵬) (C)週刊実話Web 

元横綱白鵬「第2の貴乃花」まっしぐら 2階級降格で出世コースから脱落 大相撲界残留も土俵際

「2階級降格のヒラ年寄」という現実

つい半年前までは、理事長という将来の大きな夢に向かって理事選出馬まで画策していただけに、宮城野親方も急激な立場の変化にどう身を処していいか、分からずにいるのだ。これに「2階級降格のヒラ年寄」という厳しい現実が重くのしかかる。

処分前の宮城野親方は広報部所属で、記者クラブ担当の委員だった。ここは協会トップの多くが経験している出世コース。春場所後に行われる新しい職務分担では、いよいよここを卒業して次の花形ポストである審判部に異動するのではないか、とささやかれていた。しかし、今回の2階級降格で、何もかもパーだ。


ヒラ年寄とは、どんな地位なのか。


「配属される部署によって違ってきますが、例えば指導普及部に配置されると、場所中は入り口で切符のもぎりをしたり、駐車場の管理だったり、場内警備だったり、あるいは協会運営の売店の店番に立ったり、さまざまな雑用仕事が待っています。もちろん、NHKのテレビ解説にも呼ばれないでしょう。先輩の親方たちの目に見えないイジメもあるでしょうし、歯を食いしばって耐えなきゃいけないことも多いんじゃないですか」(元力士)


これまで2階級降格して屈辱的なヒラ年寄を経験した横綱経験者は、輪島、武蔵丸、貴乃花の3人。武蔵丸は借株だったことによる降格で、トラブルによるペナルティー降格は輪島、貴乃花の2人だけだ。


その輪島はわずか1カ月、貴乃花は半年でヒラ年寄暮らしに耐えきれず、逃げるように大相撲界を去っていった。


果たして宮城野親方は何カ月、辛抱できるだろうか。