宮城野親方(元横綱・白鵬) (C)週刊実話Web 
宮城野親方(元横綱・白鵬) (C)週刊実話Web 

元横綱白鵬「第2の貴乃花」まっしぐら 2階級降格で出世コースから脱落 大相撲界残留も土俵際

元横綱白鵬に「師匠失格」の烙印

厳罰は当然のことで、理事会は「(宮城野は)師匠として素養、自覚が大きく欠如している」と厳しく断罪。3カ月20%の報酬減額、委員から最下位のヒラ年寄への2階級降格を言い渡しただけでなく、3月10日から始まる春場所は、伊勢ケ浜一門内の別の親方が師匠代行を務め、4月以降は一門で部屋を預かることを決めた。

現役時代は比類なき大横綱だった宮城野親方に「師匠失格」の烙印を押して、身の置きどころのない立場に押し込んだばかりか、心血を注いで隆盛を築いた部屋も没収の危機に追い込んだのだ。


「春場所の師匠代行には、大島部屋付きだった玉垣親方(元小結智乃花)が任命されました。事実上の師匠交代ですね。4月からは一門預かりとなりますが、一門のどこかの部屋に一括で吸収されるのか、それとも分散されるのか、まだ何も決まっていません。2010年に木瀬部屋が一門預かりとなったときは、北の湖部屋に吸収され、2年後に復活しました。あのときは北の湖理事長という偉大な後ろ盾がいましたが、今回は誰もいませんから、元に戻るまで10年ぐらいかかるのでは、といわれています」(協会関係者)


2月27日、その玉垣親方はすでに大阪入りしていた宮城野部屋勢に合流した。


「(もう)部屋はないものと考えて、行動を制限してくれ」と、東京を発つとき協会から言われたそうで、さっそく全員を集めて置かれている厳しい現状を説き、日常の買い物、病院、治療以外は外出禁止を申し渡した。


宮城野親方もその場に同席しており、「ただ、ただ、反省ですよね。神妙な様子だった」と玉垣親方は明かしている。