(画像)fifg/Shutterstock
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大谷翔平「2年連続ホームラン王」は大穴 米スポーツ賭博界が弾き出した“本当の実力”

打撃専念の大谷に守備機会も

「昨年9月、2回目の右肘手術を行い、今季の大谷は打者に専念する。一見有利に映るが、視点を変えれば、最速163キロで魔球スイーパーを自在に操る投手大谷がいないのはライバルたちに有利。問題は守備負担です。タイトル獲得にはフルタイムでのDH(指名打者)出場が不可欠となるが、機会均衡をうたうMLB選手会が大谷のDH独占に反発している。自身も同僚を気遣い、一塁手と外野手用のグラブを注文し、夏場以降の野手出場に備えている。慣れない守備が終盤のタイトル争いで微妙に響く」(MLB解説者)

DHは、守備が苦手な大砲活用が主な目的だが、主力選手や守備負担の大きい捕手を休ませる狙いもある。この避難所を大谷が占有すれば、チームの総合的な戦闘力は低下する。


ここがスポーツ史上最高の10年総額7億ドル(当時のレートで約1015億円)で〝二刀流スター〟を招いたドジャース、必勝を背負わされたロバーツ監督の悩ましいところだ。


一方でワールドシリーズの優勝オッズはドジャースが3.5倍と群を抜く1位。1番ムーキー・ベッツ二塁手(18年MVP)、2番大谷(21年、23年MVP)、3番フレディ・フリーマン一塁手(20年MVP)と、1~3番にMVPをそろえ、それぞれ昨季の本塁打数は39本、44本、29本。大谷との勝負が避けられない強力布陣だ。