10月17日、激安スーパー『オーケー』(本社・横浜市)が東京・銀座店をオープンした。同店は「エブリデー・ロー・プライス」(=毎日安売り)を掲げ、関東を中心に売上を急拡大させている。そのためか、オープン初日には、弁当や総菜を買い求めるサラリーマンやOLが行列をなした。
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「オーケーといえば299円の『ロースカツ重』が名物で、他の弁当も300〜400円と破格だが、銀座店はこれに加えてA5ランクを使ったすき焼き弁当、シャインマスカットやマツタケを使った総菜も販売。従来無かった高価格帯の独自メニューにも力を入れ、銀座ブランドを取り込む動きを見せているのです」(経済記者)
デパ地下と真っ向勝負
ちなみに、今回『オーケー』が出店した場所はJR有楽町駅からもほど近い商業施設『マロニエゲート銀座2』の地下1〜2階という好立地。そのため、銀座三越をはじめデパ地下を抱える百貨店業界にも〝衝撃〟が走っているという。
「食品スーパーの中でもディスカウントを売りにした『オーケー』は、銀座周辺の物価と比較するとまさに地域最安値のラインアップ。そのため、百貨店や銀座の飲食店には戦々恐々とした空気が漂っている。今後、同店がどんなムーブメントを起こすのか、注目されているのです」(同)
経済評論家はこう分析する。
「長年、庶民の家計を支えてきた激安スーパーが、百貨店や高級ブランド店の街で成功を収めれば知名度が上がり、全国展開の足がかりとなるはず。同様に、銀座を訪れるインバウンド客の需要を取り込めば、今後は海外進出の可能性も見えてきそうです」
物価高でさらに存在感を高めつつある激安スーパーと、高級ブランドの街・銀座が、今後どんな〝化学反応〟を起こすかが見ものだ。
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