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“ヤクザ第7世代”の生態⑤兄貴、『座りション』してくれませんか?

イラスト/みずしま聖  (C)週刊実話 無断転載禁止
イラスト/みずしま聖  (C)週刊実話 無断転載禁止

ヤクザのくせに実家住まい、刺青の代わりに全身脱毛で金玉からケツの穴までピカピカ、当番中に組事務所からSNSでライブ配信、会費を払って育休を取得などなど、現代の若い衆は意識高い系の集団だ。「ゆとりヤクザ」と揶揄された若頭世代ですら驚きを隠せない〝ヤクザ第7世代〟の驚きの生態に迫る!

組事務所のトイレに、さまざまな格言や金言が貼ってあるのはヤクザ業界あるある。

当然、任俠道にまつわるものが多いが、もっとも目立つのは《一歩前へ》的な注意書き。きれい好きな親分が便器から溢れた尿を見つけてしまえば、その場にいた全組員が被疑者扱いだ。

ある組では、この問題に関して、若手ヤクザからひとつの提案があったという。

若い衆はほとんど“座り派”

「掃除を終えた若い衆が『兄貴たち…ちょっといいですか?』と珍しく神妙な顔をするので、何かと思えば『トイレでは〝座りション〟してくれませんか?』と半ギレですからね。そこで他の若い衆にも聞いて回ったところ、今の連中はほぼ〝座り派〟でした。若者層でそういう派閥が増えているのは知っていましたし、私も嫁や娘のいる自宅では『便座は下げといてよ!』とよく注意されるものですが、まさか野郎しかいない組事務所で、みんな座ってるとは想像もしませんでしたよ」(関東系ヤクザ幹部・40代)

とはいえ、膝が悪い親分にはキツイのではないかと意見を伺ったところ、「なるほど。そうすれば、こぼれねぇじゃねぇか!」と即採用。

今では長年組員たちの陰茎を見守ってきた《急ぐとも心静かに手を添えて~》の標語は外され、《デキる男は座りション》のステッカーが貼られているそうだ。

【ヤクザ第7世代の生態⑥に続く(#⑥を読む)】

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