昭和の時代は、テレビ朝日系の『水曜スペシャル』で放送されていた『川口浩探検シリーズ』のような、子どもが観てもヤラセと分かる番組が視聴率を稼いでいた。
また、意外な長寿番組にも疑惑がつきまとっていた。あの『笑点』(日本テレビ系)は、「大喜利の回答は放送作家が考えているのではないか」と言われていたし、2014年に放送が終了した『笑っていいとも!』の人気コーナー「テレフォンショッキング」も、そうそう都合よくゲストがつながっていくわけがないと疑われた。
現代でも、女たちが1人の男を奪い合う人気恋愛リアリティショーの『バチェラー・ジャパン』が、「台本は存在するし、どの女性が落とされるかは事前に決まっていた」と告発する記事が週刊誌を賑わせ、別のリアリティショーでは人気女子プロレスラーがネットの誹謗中傷を苦にして自殺した。
ここに紹介する番組は、人気があったのに突然打ち切られた。いったい何が問題だったのか──。
健康被害の危険性もあるダイエット法を推奨
1996年から2004年まで放送されていたフジテレビ系の『発掘!あるある大事典』では、様々な捏造が横行していた。健康情報を扱うバラエティー番組だったが、捏造発覚以前から数々の不審点があると指摘されていたという。
その1つが、2004年5月30日放送の「にがりで本当にヤセるのか!?」というもの。国立健康・栄養研究所が、にがりダイエットには健康被害の危険性もあると警告を発していたからだ。
さらに、2007年1月7日放送の「納豆を食べるとダイエットができる」という回で、捏造が決定的になる。納豆のダイエット効果は番組スタッフが作り上げたもので、番組内で紹介されたアメリカ人大学教授のコメントは、本人が実際にしゃべった内容と異なり、ダイエット効果を証明する実験データも捏造されていた。
放送は打ち切られ、番組を制作していた関西テレビの社長(当時)は辞任。それだけで終わらず、関西テレビは民放連から一時、除名処分されることになった(2008年に復帰)。
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