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ヤラセ発覚し司会者は降板『素敵にドキュメント』禁断の“ヤラセ”打ち切り番組~その⑦~

禁断の“ヤラセ”打ち切り番組
禁断の“ヤラセ”打ち切り番組(C)週刊実話Web

昭和の時代は、テレビ朝日系の『水曜スペシャル』で放送されていた『川口浩探検シリーズ』のような、子どもが観てもヤラセと分かる番組が視聴率を稼いでいた。

また、意外な長寿番組にも疑惑がつきまとっていた。あの『笑点』(日本テレビ系)は、「大喜利の回答は放送作家が考えているのではないか」と言われていたし、2014年に放送が終了した『笑っていいとも!』の人気コーナー「テレフォンショッキング」も、そうそう都合よくゲストがつながっていくわけがないと疑われた。

現代でも、女たちが1人の男を奪い合う人気恋愛リアリティショーの『バチェラー・ジャパン』が、「台本は存在するし、どの女性が落とされるかは事前に決まっていた」と告発する記事が週刊誌を賑わせ、別のリアリティショーでは人気女子プロレスラーがネットの誹謗中傷を苦にして自殺した。

ここに紹介する番組は、人気があったのに突然打ち切られた。いったい何が問題だったのか──。

「追跡! OL、女子大生の性・24時」

元フジテレビの名物アナウンサーで1993年に死去した逸見政孝さんが司会を務めていたテレビ朝日系のドキュメンタリー番組『素敵にドキュメント』(1987年~1992年)。この番組もヤラセ問題で打ち切られている。

きっかけは、1992年7月17日に放送された「追跡! OL、女子大生の性・24時」。外国人男性に体を簡単に許す「イエローキャブ」と呼ばれる女性が話題になっていた時期で、そうした女性の実態を追った内容だったが、登場した日本人女性はお金で雇われたスタッフの知人で、外国人男性もモデルだったことが明らかになったのだ。

問題が発覚後、逸見は視聴者に謝罪し番組を降板。合わせて番組も終了することになった。

なお、制作元の朝日放送は「当社に責任はない」と当初は主張していた(後に発言を修正)。全責任を押し付けられたのは、企画を持ち込んだTという制作会社だった。

同社はその後、社名を変更。「もう後がない」という意味の社名にしたという。

禁断の“ヤラセ”打ち切り番組~その⑧~

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