『昭和猟奇事件大捜査線』第51回「女性の白骨死体は消えた社長令嬢か?あまりに身勝手な殺人者」~ノンフィクションライター・小野一光

昭和40年代の初冬、近畿地方O県O市の雑木林で、植木に適当な栗の木を探していた工務店の下境充郎(仮名、以下同)は、白いボールのようなものが転がっているのを見つけた。 そこで何気なく、そのボールのようなものをつま先で蹴ってみると、乾いた音を立てて4〜5メートル先に転がっていった。ボールにしては硬い感触に驚いた下境は、急いで近づいて見てみる。 「なんだこれ? 人間の頭なんじゃないか」 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第50回「ウエディングドレスを着ることなく消えた花嫁…疑わしきは婚...