蝶野正洋『黒の履歴書』〜昭和・平成のプロレスにひと区切り

コロナ対策もようやく緩和され、スポーツ観戦も以前のようなスタイルを取り戻しつつある。とはいえプロレス界は、2月に東京ドームで行われた武藤敬司引退興行の余韻が、まだ続いている感じだね。 武藤さんと俺が対戦した〝ボーナストラック〟は、俺の周りの同世代の人たちや、平成プロレスのファンたちから「感動して泣いた」という声をたくさんもらった。だけどあれは完全なサプライズだったから、俺としては複雑な部分もある。 【関連】蝶野正洋『黒の履歴書』〜「武藤敬司引退試合」限界ギリギリだった“奇跡の1分3...