『昭和猟奇事件大捜査線』第46回「『女房を殺さんことには気が済まん』駆け落ちした妻を許せなかった男」~ノンフィクションライター・小野一光

近畿地方I県にあるZ警察署に、工員風の男が慌てた様子で飛び込んできたのは、昭和40年代の冬、午後3時すぎのことだった。 「内縁の妻が、今日の午前10時ごろ、乗用車で来た2人組の男に連れ出された。そのうちの1人は、妻の前夫の沢田哲也(仮名、以下同)らしい…」 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第45回「“謎の投書”で判明した妊婦の怪死…誰も思い至らなかった衝撃の真相」~ノンフィクションライター・小野一光 ほか 駆け込んできた男はZ町に住む本郷芳樹(38)で、内妻は沢田留美子(30)...