労働市場「三位一体改革」の正体~森永卓郎『経済“千夜一夜”物語』

岸田文雄総理は施政方針演説で「リスキリング」「職務給」「労働移動」という三位一体の労働市場改革を実施すると宣言。これまでの年功序列、終身雇用という日本的雇用慣行を否定し、アメリカ型のいつでも賃下げや首切りができる労働市場に変えようという取り組みだ。なぜ岸田総理は、突然改革を打ち出したのか。 【関連】主要国を見本に所得税の課税方法の見直しを~森永卓郎『経済“千夜一夜”物語』 ほか 三位一体改革の背景には、財界からの強い要請がある。日本の大企業は、この四半世紀、デフレ経済のなかでも利益...