『昭和猟奇事件大捜査線』第45回「“謎の投書”で判明した妊婦の怪死…誰も思い至らなかった衝撃の真相」~ノンフィクションライター・小野一光

昭和40年代の春。四国地方某県にあるU警察署の受付に、U局の消印が押された封筒が届いた。その表には〈U警察署長殿〉と宛名が書かれている。 封筒の裏面に発信人の名前は書かれておらず、〈あの子は死ぬ時しあわせでした〉との文面があった。 受付嬢は直ちにその手紙を署長のもとに持参した。署長は手紙を開封して目を通していたが、次第に顔を強張らせていく。そして声を上げた。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第44回「便りが途絶えた妹を探して欲しい…消えた売れっ子ホステス」~ノンフィクションライ...