『昭和猟奇事件大捜査線』第40回「居間に半裸の新妻が…前科ある元不良少年の犯行か?」~ノンフィクションライター・小野一光

昭和30年代の関東地方某県でのこと――。 夏の日の午前10時ごろ、田沼光輝(仮名、以下同)は夜勤を終え、T町にある自宅へ帰ってきた。 家の前から帰宅したとの声をかけると、いつもなら結婚して間もない妻の冴子(22)が戸を開けてくれるのだが、その日に限って返事がない。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第39回「夫婦でありながらお互い浮気三昧…多情夫妻の悲劇的な結末」~ノンフィクションライター・小野一光 ほか そこで光輝が裏側の勝手口に回ると、室内側の心張棒がかかっていなかった。...