『昭和猟奇事件大捜査線』第36回「妻を娶っても同衾し続けた義理の母子に何が?義母との情事の哀れな末路」~ノンフィクションライター・小野一光

「そこの山林に、心中でもやりに来たような薬の箱と男女の服やらが、バーッと散らばっとるんやけど…」 昭和20年代の春のある日のこと。関西地方X県Z村の派出所に、近くに住む橋本巌(仮名、以下同)が駆け込むなり言った。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第35回「夜遊びに出た娘が海岸線で怪死…謎の犯行声明文は誰が書いた?」~ノンフィクションライター・小野一光 ほか すぐに同派出所長が、橋本とともに現場に駆け付けると、たしかに山林内に、睡眠薬の空容器、女物羽織、女物マフラー、化粧道具一式...