『昭和猟奇事件大捜査線』第32回「拉致か、それとも神隠しに遭ったのか?資産家の母娘が失踪」~ノンフィクションライター・小野一光

「おい、いつも夜には消えてる山田さんとこの電灯が、まだついてるぞ」 昭和30年代の中部地方某県L市。午前3時ごろに目を覚ました谷内吾郎(仮名、以下同)は、自宅裏に住む山田タネ(58)の家の明かりが消えていないことを、妻のみどりに話した。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第31回「20代女性の壮絶な最期!舌先を噛み切られた犯人の正体」~ノンフィクションライター・小野一光 ほか 同家にはタネのほかに、短期大学に通う娘の美子(18)も一緒に住んでいる。 「そうですね。それに雨戸が...