『昭和猟奇事件大捜査線』第30回「強姦目的の犯行か、物盗りによる殺しか? 外交官宅でのメイド殺人」~ノンフィクションライター・小野一光

昭和20年代の春、関東地方某県にある外国人が多く住むお屋敷町でのこと。 「留美子さん、留美子さん起きて…」 某国の外交官の邸宅でメイドをしている沢田康子(21。仮名、以下同)が、午前6時すぎになって、同僚の原田留美子(28)の部屋に向かって声をかけた。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第29回「美貌の被害者を手にかけたのは誰か?茶畑で殺された元女優」~ノンフィクションライター・小野一光 ほか しかし室内からは声が返ってこない。そこで少しだけ開いていたふすまの隙間から中を覗く...