『昭和猟奇事件大捜査線』第29回「美貌の被害者を手にかけたのは誰か?茶畑で殺された元女優」~ノンフィクションライター・小野一光

「おい、チャンバラ遊びで刀にする竹を集めに行こうぜ…」 昭和20年代の冬、中部地方T県B郡の農村で、小学3年生の北村正二(仮名、以下同)は、友人の酒井貢を誘って、竹を切り出すために茶畑を抜けようとした。 「えっ、あれって、人の足やないんか!」 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第28回「銀行に勤める娘が河原で無残な姿に…あやしい〝好色家〟の隣人」~ノンフィクションライター・小野一光 ほか 茶の枝の間に、人間の足らしきものが見える。正二と貢は、慌てて学校へと戻り、担任の中村智恵...