『昭和猟奇事件大捜査線』第28回「銀行に勤める娘が河原で無残な姿に…あやしい〝好色家〟の隣人」~ノンフィクションライター・小野一光

「光代はいったいどこへ行ったんや…」 昭和20年代の冬、午後8時30分ごろ。関西地方X県O郡の農村で、熊田伸介(仮名、以下同)は妻の晴美に、娘の光代が帰宅しない心配を口にした。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第27回「男女の情交を目の当たりにして殺意が芽生えた?消えた“のぞき男”」~ノンフィクションライター・小野一光 ほか L銀行に勤める熊田光代(19)は、いつもなら午後7時には帰ってくる。だが、この日に限り、いつまでたっても帰宅しないのだ。 「家を出るときは、何も言って...