『昭和猟奇事件大捜査線』第26回「神社の境内で50代女性の全裸遺体が…捨て置かれた未亡人」~ノンフィクションライター・小野一光

「××稲荷の境内に女の全裸死体があります…」 昭和30年代の冬のある日の朝、関東地方T県I市で、現場近くを通りかかった工員の久留米真一(仮名、以下同)から、I署に通報があった。 駆け付けたI署員が臨検したところ、死体は全裸で、年齢は見たところ50代前半といったところ。彼女のものであると推定される着物、襦袢、腰巻、たびなどが付近に散乱し、ズロースは約30メートル離れた鉄道引き込み線の中で見つかった。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第25回「手掛かりはメモの破片とわずかな所持品 ...