『昭和猟奇事件大捜査線』第22回「現場から消えた強盗強姦殺人犯はいったい何人殺したのか?」~ノンフィクションライター・小野一光

その事件はまず、昭和20年代の夏の盛りに、関東地方某県で発生した――。 S郡の住宅地で雑貨商を営む米山サタ(仮名、以下同)は、隣接する岩永家で、乳飲み子が泣き続けるため、不審を抱いた。 いつもは母親の岩永元子(26)がいるため、ここまで赤児が泣き続けることはない。そこでサタは、夫の耕三に知らせて、夫婦で様子を見に行くことにしたのだった。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第21回「強姦致傷の前科と土地鑑を持つ男との関係は?消えた病院勤務の娘」~ノンフィクションライター・小野一光 ...