千代の富士「体力の限界…。気力もなくなり、引退することになりました」~心に響くトップアスリートの肉声『日本スポーツ名言録』――第16回

力士のニックネームはさまざまあれど、千代の富士の「ウルフ」ほどキャラクターを表し、幅広い人々に親しまれたものはないだろう。その眼光鋭い顔付きと筋肉質の体、スピード感のある取り口は、唯一無二の存在感を放っていた。 【関連】王貞治「みなさまのおかげで756号を打つことができました」~心に響くトップアスリートの肉声『日本スポーツ名言録』――第15回ほか 1991年の夏場所、全休からの復帰戦となった千代の富士は、初日の西前頭筆頭・貴花田(のちの貴乃花)との取組で、まわしを取ることもできず一...