『昭和猟奇事件大捜査線』第21回「強姦致傷の前科と土地鑑を持つ男との関係は?消えた病院勤務の娘」~ノンフィクションライター・小野一光

「××病院に事務員として勤務している長女の早苗が、昨日出勤してから午後11時ごろになっても帰って来ない。それで××病院に電話をしたら、昨日は出勤していないと言われたんです」 主婦の工藤文江(仮名、以下同)が、九州地方某県のT警察署に、娘の早苗(24)がいなくなったと届け出たのは、昭和30年代の梅雨の盛り。文江によれば、「家出の理由となるような心当たりはない」とのこと。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第20回「舅と息子夫婦の間でいったい何が?消えた農家の跡取り息子」~ノンフィクショ...