『昭和猟奇事件大捜査線』第20回「舅と息子夫婦の間でいったい何が?消えた農家の跡取り息子」~ノンフィクションライター・小野一光

昭和20年代後半の、夏のある日のこと。 関西地方某県にある、のどかな景色で知られるS村において、村人の間で密かに囁かれることがあった。 「藤村さんところ、なんやおかしいんとちゃうか…」 それは同村に先祖代々住む、農家の藤村大樹(仮名、以下同)と、その息子夫婦に関して立った噂のこと。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第18回「若いデパート店員が異常性癖者の毒牙に?咬みつかれた女性の死体」~ノンフィクションライター・小野一光 ほか 広い一軒家には大樹(63)と、息子の健三郎...