『昭和猟奇事件大捜査線』第17回「ホラー映画のように飛び散った血しぶき…遊郭経営者母子の惨殺死体」~ノンフィクションライター・小野一光

昭和20年代の冬の夜。四国地方某県のM市にある料亭に、衣料品販売業の横内良子(仮名、以下同)がやって来た。良子はこの料亭の女将である花田麻子(33)の知人で、麻子の内縁の夫である田村和彦に頼まれて、麻子の次男の道夫(3)を、彼の元に連れて行くことになっていた。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第16回「家出人捜索願の出された彼女がなぜ?山小屋の女性変死体」~ノンフィクションライター・小野一光 ほか ところが、良子が玄関先で声をかけても、家の中からは返答がない。そこで和彦から預かって...