止まらない円安に動かぬ日本~森永卓郎『経済“千夜一夜”物語』

円安が止まらない。6月13日に対ドル為替は1ドル=135円台に突入した。年初は115円だったから、半年で20円も円安が進んだことになる。 円安は国民生活に深刻な影響を及ぼしている。石油や穀物などの資源高に加えて、円安がダブルパンチとなって物価が上昇しているからだ。4月の消費者物価(生鮮食品を除く)は前年比2.1%の上昇にとどまったが、5月の国内企業物価指数は前年比9.1%上昇となり、消費者物価は今後一段と上昇する可能性が高い。 【関連】“米国ファースト”が見せた自国防衛の必要性~森...