『昭和猟奇事件大捜査線』第9回「スナックホステスを手にかけたのは誰だ? 便所に捨てられた白骨死体」~ノンフィクションライター・小野一光

バターン、バターン。 枯れたつる草や雑草で覆われた作業小屋の便所の板戸が、強い風にあおられて開け閉めする音が響く。 昭和40年代の冬。長野県I市の山中。長芋掘りに来た小松義男さん(仮名、以下同)は、ひどい音のする方向に目をやった。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第8回「女性陵辱殺人で次々に容疑者が浮上…弄ばれたOLの亡骸」~ノンフィクションライター・小野一光 ほか 「ゆうべの強風で止め木が外れたんだろう」 このままだと板戸がちぎれてしまうのではないかと思い、そこに近づ...