「ナベツネと料亭将棋」田中角栄の事件史外伝『史上最強幹事長―知られざる腕力と苦悩』Part2~政治評論家・小林吉弥

昭和40(1965)年6月、第1次佐藤(栄作)内閣の改造に伴って、党3役の人事も動いた。田中角栄は前年11月、佐藤内閣の発足において、その前の池田(勇人)内閣からの大蔵大臣として留任していたものの、ここで蔵相から自民党幹事長にポストを替えた。男としても、最も脂の乗った47歳。蔵相、幹事長に就任したことで、近い将来の「天下取り」に確実な手応えを感じた時期でもあった。 【関連】田中角栄の事件史外伝『史上最強幹事長―知られざる腕力と苦悩』Part1~政治評論家・小林吉弥 ほか 佐藤首相がここ...