『昭和猟奇事件大捜査線』第7回「5人組の男による集団強盗殺人か?妻が自宅で殺された…」~ノンフィクションライター・小野一光

昭和30年代の初冬――。東京都心にある某駅から600メートルほど離れた派出所に、男女3人が駆け込んできた。 時刻は深夜1時半。彼らの慌てた様子に驚いた警察官が、思わず「どうしました?」と立ち上がった。 「お巡りさん、康子が、康子が…殺されちゃった…」 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第6回「妖艶な姿態に見惚れて魔が差した? 打ち捨てられた身重の若妻」~ノンフィクションライター・小野一光 ほか そう言って男が泣き崩れ、あとは言葉にならない。そこで一緒にいた男が続ける。 「...