『昭和猟奇事件大捜査線』第2回「近隣に潜む殺人者! 牛乳瓶に劇薬を仕込んで…」~ノンフィクションライター・小野一光

「今夜8時30分頃、S町の国鉄(当時)職員の家で31歳の主人と4歳の男の子、1歳の女の子が牛乳を飲んで急死した。今のところ自他殺、過失死等の区別はつかないが、死因は牛乳に何かが入っていたらしい…」 昭和30年代の夏のある日、埼玉県警本部の捜査一課の捜査員に、冒頭の連絡が入った。 【関連】『昭和猟奇事件大捜査線』第1回「犬神家の一族を彷彿とさせる“川から白い足”の死体」~ノンフィクションライター・小野一光ほか すぐに捜査員はS町の畠中雄太さん(仮名、以下同)宅へと向かった。 畠中...