短期集中連載『色街のいま』第4回「尼崎・かんなみ新地」~ノンフィクション作家・八木澤高明

個人的に衝撃的なニュースを見たのは、昨年の11月のことだった。兵庫県尼崎市にある色街「かんなみ新地」が、警察と市から営業をやめるように言われ、約70年続いた歴史に幕を閉じたというものだった。 【関連】短期集中連載『色街のいま』第3回「横浜・若葉町」~ノンフィクション作家・八木澤高明ほか 現代は、次々に色街が消えゆくご時世だ。とはいえ、あまり急な出来事だったので、にわかに信じ難かった。 すでに営業を終えてから3カ月近くになる。それでも私は実際どうなっているのか、この目と耳で確かめ...