ANA過去最悪5100億円大赤字…『フライング・ホヌ』が泣いている~企業経済深層レポート

全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングスは、2021年3月期決算の業績予想で、過去最悪の5100億円の最終赤字(前年の純損益は276億円の黒字)に陥る見込みとなった。この巨額赤字は、リーマン・ショック後の10年3月期(573億円)を大きく上回り、03年の連結決算移行後では最大である。 国交省関係者が明かす。 「航空会社がどれほど苦しいか、ANAの9月統計を見ると明らかです。国際線5356便のうち4743便が減便となり、運航割合はたった12%にとどまった。この状況が3月から...