なぜ野党共闘は不発だったのか~森永卓郎『経済“千夜一夜”物語』

先の衆議院選挙は、自民党が議席を減らしたものの、単独で絶対安定多数を獲得し、与党の圧勝に終わった。 【関連】30年前の日本を彷彿させる中国~森永卓郎『経済“千夜一夜”物語』 ほか 新型コロナの感染拡大で、政府のコロナ対策が後手後手に回り、その結果、首都圏では医療崩壊を招いて多くの人命が失われた。また、小出しの経済対策によって、国民生活は疲弊し、廃業した飲食店も多かった。国民の多くが政権に問題を感じていたはずだが、批判は必ずしも野党への投票に結びつかなかった。 本来なら野党にとっ...