作家・阿川弘之“文壇大会で前人未到3連覇達成”~灘麻太郎『昭和麻雀群像伝』

文壇麻雀が全盛を極めていた頃、当時、角川書店の角川春樹社長が音頭を取って、大がかりな麻雀大会が開かれていた。 【関連】ヴァイオリニスト・佐藤陽子“雀豪を血祭りにする攻め”~灘麻太郎『昭和麻雀群像伝』 ほか 麻雀好きの文化人が多数参加した『新春文壇麻雀大会』の模様は、小説誌『野性時代』に掲載されたが、作家連中にとって大会で勝ちを収める栄誉は、小説賞受賞とは違った意味で大きなステータスであった。 何度目かの大会では、春樹社長自身が優勝したこともある。主催者であっても遠慮はしない。真...