ヴァイオリニスト・佐藤陽子“雀豪を血祭りにする攻め”~灘麻太郎『昭和麻雀群像伝』

1966年6月、世界中の若きヴァイオリニストが一堂に会した『チャイコフスキー国際コンクール』で、見事に3位入賞を果たした〝天才少女〟佐藤陽子の名前は、瞬く間に国の内外に知れ渡った。 【関連】作家・五味康祐“戦術書もベストセラーの雀豪”~灘麻太郎『昭和麻雀群像伝』 ほか 同年9月に旧ソビエト連邦のモスクワ国立音楽院に入学した後も、さまざまな国際コンクールで活躍し、1971年に同学院を首席で卒業。今でこそ日本のヴァイオリニストの世界進出や、コンクールにおける上位入選が珍しくなくなったが...