総スカンだった「河野年金改革」の実現性~森永卓郎『経済“千夜一夜”物語』

自民党総裁選挙で河野太郎氏が提唱した年金制度改革案が、波紋を広げている。 【関連】自民党総裁選「緊縮」同士の争い~森永卓郎『経済“千夜一夜”物語』 ほか 河野改革案は、基礎年金を全額、消費税財源の最低保障年金に変えるとともに、積立方式の所得比例年金を導入することが柱で、年金制度改革としては理想的だ。 税財源の最低保障年金を導入すれば、年金の未納期間があったとしても、一律の年金が受け取れる。また、低所得者に大きな負担となっている月額1万6610円の国民年金保険料がなくなれば、低所...